どうする!? 無償版「G Suite」、2022年7月1日に完全終了。

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サーバ管理

プロローグ

ちょっと騒ぎになってるようですが…
ついにその時が来てしまいました。無償版「G Suite」、2022年7月1日に完全終了。

プロバイダーや携帯会社を変えると、メールアドレスが変わって、乗り換えが面倒くさいという理由で20年くらい前から独自ドメインを取得して、メールはずっと自分だけのドメインのアドレスを使ってきました。
当初は、安いレンタルサーバに独自ドメイン割り当てて使ってましたが、そのうちに、Googleが、Google Appsというサービスを開始しました。小規模ユーザだと無料で使えたので、Gmailに対して独自ドメインを振り向けて使う運用に変更。Google Appsは、その後、G Suiteというサービスに切り替わったタイミングでも、Google Appsの時代から利用していたユーザには、無償プランを継続。さらにその後、Google Workspaceというサービスに切り替わっても、まだ無償で使わせてもらっていました。それがついに完全終了で、GoogleからはGoogle Workspaceにアップグレードするように案内されています。
https://support.google.com/a/answer/60217#faq

移行方針検討

メール以外のGoogle Appsのサービスを積極的に使っていたわけではないので、Googleドライブとかは、無償のGoogleアカウントを新規登録して、使い続ければいいだけなんですが、もう20年も使っているメールアドレスを、いまさら@gmail.comにするわけにはいかないので、どうするか考えなければなりません。現在では、家族4人がそれぞれ独自ドメインのメールアドレスを使っています。

Google Workspaceにアップグレードすると、以下の料金が発生。
https://workspace.google.com/intl/ja/pricing.html

今のままの運用を継続するならば、いちばん安価なBusiness Starterだと\680円/月/ユーザなので、家族4人で\2,720円/月が必要なコストになります。年間\32,640円。個人事業主ならば、これくらいは経費なのかもしれませんが、家族のプライベートで使うメールアドレスには、ちょっと高コストな運用費、やっぱり乗り換えが妥当。

ドメイン取得は、バリュードメインなので、バリュードメインの提供するレンタルサーバーを使えばDNS設定とか簡単にできます。信頼性は未知ですが、コスト重視で行くと、XREAのメール専用プラン[Mail & Backup]。年額\1,037円(\86円/月)が候補。
https://www.value-domain.com/rental-server/xrea/

さくらのレンタルサーバーに同じような料金設定&サービス内容のプランがあります。
https://rs.sakura.ad.jp/mail/

サービス仕様を比較すると、XREAの方は容量100GBでメールボックスの容量は個別に設定できるのに対し、さくらの方は容量10GBで1メールアドレスあたりの上限2GB。XREAの方が自由度は高い。
G Suite確認したら、2010年からのメールが保存されていて(いらないの捨てればいいんですが…)、自分のメールは1Gくらい、妻のメールは1.5Gくらい使っています。
安くて大容量、XREAにしようと思います。(稼働率低いとか、安物買いの銭失いにならなければいいが…)

移行方針

ビジネスに使っていたわけではなく、家族4人分のデータなので、力技でいきます。

1)Googleドライブやフォト等は、ほとんど使ってないので、無償のGoogleアカウントに移動
捨てられないものだけ、G Suiteからエクスポートしたデータを手動でアップロード

2)メールデータは、移行前になるべく整理して、いらないものは捨てる。
子供たちはLineがメインなので、過去メールのデータなんか全部捨ててもいいくらいですが、一番の課題は妻のメールのデータです(笑)

移行作業

メール以外のデータは、PCに保存して再アップしただけ。
以下、メールデータの移行ですけど、ほんとは、きっともっと賢い方法があるはず。

メールサーバの切換

作業中にGmailのサーバー側にメールが届いてしまうと困るので、メールサーバーを先に切り替えます。

XREAのサーバの新規契約をして、DNS設定をGmailのサーバからXREA側に変更。

自動設定で、契約したサーバーを選択すると、勝手にサーバーのIPアドレス入るので、迷うことはありません。

DNSの反映には時間がかかるので、テストメールを出してみて、メールがGmail側でなく、XREAのサーバーに届くようになるのを待ちます。夜に切り替えて、一晩寝て、次の日作業するのがいいかと。

データの取り出し

G Suiteにあるデータすべてをアーカイブして取り出す手順は以下のURL、Googleのヘルプにあります。
組織のデータを書き出す
https://support.google.com/a/answer/100458?hl=ja

アーカイブ作成をキックしたら、完了メールが届くまでひたすら待ちます。これも夜にポチして、一晩寝て、次の日に作業するのがよさそう。アーカイブの作成が完了するとメールが届くので、管理コンソールからデータエクスポートにアクセスして、データをダウンロードします。

各アカウントごとに、zipのデータが作成されます。まとめてダウンロードするには、gsutil をインストールする必要があります。
https://cloud.google.com/storage/docs/gsutil_install?hl=ja

まとめてダウンロードしようとすると、やり方を親切に教えてくれますので、gsutilコマンドでこのとおりに入力すればいいんですが、Windowsのコマンドプロンプトだと、継続行(¥:バックスラッシュ)は使えないので注意。コマンドをテキストエディタ等に張り付けて、バックスラッシュ除いて、1行で記述し、コマンドプロンプトに張り付けて実行すればOKです。

G Suite上にどれくらいデータあるかによりますけど、これもまた、ダウンロード完了まで待つだけ。

データの書き戻し

XREAのメールサーバにメールを一括して取り込む方法が判らないので、Thunderbirdを使ってデータを移動させました。

まず、ThunderbirdでメールのアカウントをセットアップしてXREAのメールサーバにIMAP接続して、普通にXREAのサーバで送受信できる状態にします。

次に、ダウンロードしたアーカイブのzipファイルを展開して、移行するユーザのメールのデータ(.mboxの拡張子)を取り出します。これをThuderbirdのローカルフォルダにインポートします。
インポートには、ImportExportToolsというアドオンが必要なので、あらかじめ追加しておきます。

ローカルにインポートできたら、そのメールを全選択して右クリック、「メッセージを移動」でXREAに向けて設定した受信トレイを選択して移動させます。当然、移動させるメールの件数で時間が変わりますので、大量のメールがある場合は、しばらくほったらかして、移行完了です。

移行後の注意点

スマホでのGmailのサーバでの運用に慣れていると、メール送受信がほぼリアルタイム。誰かが自分宛にメール送ってくれると、即スマホに着信通知が届くと思います。スマホのGmailアプリに一般的なメールサーバのアカウントを追加してGmailのアプリで使うことができますが、同期の頻度が最短で15分です。誰かがメール送信してくれた後に着信に気づくのが、最大で15分後ということになります。

もう一つ。
当初、Gmail側の設定で、XREAのメールをPOP3で取り込む設定にしておけば、Gmailライクに使えるのかと勘違いしていました。実際にやってみると、メールをチェックしに行くタイミングが15分どころか、めちゃくちゃ遅い。試しにメール送ってみてると、1時間とか経過しても着信のお知らせが届きません。[gmail, 他のメールアドレスを確認, 間隔]といったキーワードで検索すれば出てきますが、この仕様には多くの人が苦労しているようです。そのままでは、利用価値無い感じです。

ちなみにgmailで他のメールアカウントを追加する方法は、以下に記載があり、いったん設定しましたが、すぐに設定削除しました。
https://support.google.com/mail/answer/21289?hl=ja&co=GENIE.Platform%3DDesktop

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