DUNLOPの新SX300とSX300 Tourの違い

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テニス

いきなり結論

春のシーズンインに向けて、ラケットを新調しようかと思い、ラケット探しの旅に出ています。今週、テニスサポートセンター三鷹店にて、2月から発売されているDUNLOPのSX300を借りて使うことができたので、感想を書き記しておきます。

先に、自分の結論書いておくと…
はい。SX300もSX300 Tourもどちらも非常に良いラケットだと思います。ただし、SX300はちょっと自分には使いづらい。買うならSX300 Tourですが、決定先送り。春の新作たくさんあるので、もう少し悩みます。

ラケットの試打について

DUNLOP SX300で検索すると、プロ、アマ、テニスコーチ等々、動画もブログも、既にたくさんのレビューが溢れています。総じて皆さん評価が高い。それなのに、なんの実績もない私のような50代のウイークエンドプレーヤーの素人がレビューを書いたところで、何の参考にもならないとは思いますが、巷では高評価のSX300、自分が使ってみたら、ん?って感じだったので、SX300とSX300 Tourの違いを、自分メモとして書いておこうと思います。今メインで使っているのはDUNLOP CX200(2019モデル、現行品の1つ前の黒基調のやつ)なので、印象はCX200と対比した結果になります。

左からCX200(2019)、SX300(2022)、SX300 Tour(2022)、CXの向きが逆でした。
借りてきたラケットにはナイロンモノ張ってありました。テンションシール貼ってないので、張ってからの時間と正確なテンションが解りませんが、ストリングはこれ。SX300の方にSNAKE SPIN、SX300 Tourの方にDIANAというのが張ってありました。正直、こちらのメーカーのストリングは初めてだったのでラケット性能にどれだけ影響しているのか良くわかりません。テンションは感覚的には50ポンド以下、40台後半だろうと思いました。

DUNLOP SX300 / SX300 Tour 基本情報

DUNLOPのWeb見てもらえばいいんですが、一応書き出しておくと、
SX300 100sq.in/300g/バランスポイント320mm
SX300 Tour 98sq.in/305g/バランスポイント315mm
CX200(2019) 98sq.in/305g/バランスポイント315mm
SX300がいわゆる「黄金スペック」というやつで、それに対してTourは面がちょっと小さくて、重さがちょっと重くて、バランスポイントがちょっと手元にあるということ。

フェイス比較。SX300 Tourの上にSX300を重ねてみました。2sq.inはフレームの厚み分の違い。

次に、テーブルの端に置いて、ギリギリ落ちないところで止めてみました。バランスポイント5mmの差はこれくらい。
ただ、5gの重量の違いと、5mmのバランスポイントの違い。お店に並んでたフレームにはスイングウェイトの計測結果が張ってありましたが、SX300とSX300 Tourでほぼ同じ値になっていました。数値のとおり、振った時の重量感は、ほぼイコールです。ただ、バランスポイントの違いはボレーの取り回しとかには影響しそうです。

フレーム300g/305gですが、ストリングとグリップテープありの状態でこんな重量です。CX200は比較のために計測。一番重いんですが、持った時の感覚は一番軽く感じます。

ストローク比較

まずSX300を手に取って、最初の球出しした瞬間に、「めっちゃ飛ぶ!」と感じました。しばらく打ってみると、フレーム自体にしなりはあまり感じられず、フレームのパワーでボールが飛んでいく感じです。それでいてスピン性能は確かに高く、突き抜けるのではなく、コートに収まってくれる。多くの人が評価しているとおりです。ただし、逆な言い方をすると、少し打感が軽すぎるというのが私の印象。なんでもかんでも飛んで行ってくれて、コートに入るので、とても楽なんですが、CX200みたいな掴んで投げる感触ではなく、スパーンと弾き返す感じです。好みの問題だと思いますけど、ちょっと細かいコントロールはしづらいのと、ラケット自体の重量が軽い分、勢いのあるボールに対しては、やや負ける場面がありました。カタログスペックや他人の評価を見聞きして抱いていたイメージと随分違う印象です。

SX300 Tour、打つ前は兄弟ラケットくらいのイメージでいたのですが、持ち替えてみると明らかに打感が違います。実際に時間にしたら一瞬でしょうが、ボールをとらえてる時間が長く、すごく安心感があります。CX200と比べれば遥かにボールは良く飛ぶのですが、SX300のパワー溢れる飛び方と違って、振った量と飛んでいくボールの距離や勢いがイメージがしやすいので、前後のコントロールの感覚がぴったり合います。

SX300も、使いこんだり、ストリングの種類やセッティングで感覚に慣れてしまえば、コントロールの感覚がマッチするようになるのかもしれませんが、SX300 Tourの方も同じことが言えると思うので、購入候補はSX300 Tourかなというのがストロークでの評価です。

ボレー比較

SX300弾き感をボレーの場面で表現するなら「よく飛ぶ」=「ちょっと暴れる」という感じです。とことん弾き重視のラケットにあるような、どこ飛んでいくか判らない、とまでは行かないので、慣れればいいのかもしれません。早い展開のボレー v.s.ボレーとか、面合わせれば返るので、ボレーに関してはダブルス向きかなと思えました。

SX300 Tourの弾き感は、私には、ちょうど良くてすごく扱い易い。一番感動したのはローボレーやダブルスで足元に沈められたときのハーフボレーが簡単にできること。飛びすぎて浮くこともなく、思い通りにコントロールできる感じ。CXだと下半身使ってしっかりボールを運ばないといけない場面でも、あっさり切り返せてしまう。自分自身のキレのあるローボレーにびっくりしました。

ボレーでもSX300の飛び過ぎな感じと打感の軽さが気になって、SX300 Tourの勝ちです。

サービス比較

SX300の飛び感は、サービスにはとても有利だと感じました。強くスピンを意識しなくてもスピンサーブが楽に打てます。最初CX200の感覚でスピンサーブ打ったら、スピンかかり過ぎてボールが前に飛ばなくて思い切りネット。意識せず素直に振り抜くだけで、スピードもスピンも両方満足なサーブが打てます。回転量も多くてボールも良く弾みました。弾きが良い分SX300の方がスピードが出る気がします。

SX300 Tourも飛ばないわけではなく、SX300と比べるとやや劣るというだけで、CX200と比べれば遥かに良く弾くので、SX300 TourでもCX200と比べればサービスはレベルアップしました。また、ラケットが若干ですが重い分、これを振り切れるだけの体力があるのであれば、スピードは多少SX300より劣っても、球威、ボールの勢いとしてはSX300 Tourが出るイメージです。98sq.inのなので振りやすさはTourの方が上です。

サービスに関しては、どちらがということもなく引き分けです。

SX300 / SX300 Tour評価まとめ

自分なりにまとめると、
SX300、良く飛んで、良くスピンがかかって、テニスを楽にしてくれるラケット。
SX300 Tour、良く飛んで、良くスピンがかかって、コントロールもし易いラケット。
現時点での買い替え候補はSX300 Tourです。

当たり前なんですが、自分で試してみないと、他人の評価はまったく当てにならない。と今回は改めて思いました。
発売から話題沸騰、評価高めの新SX300ですが、人の意見でなく、自分で試してみてください。

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