テニスボール加圧容器を作ってみる!

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DIY

硬式テニスのボールについて

硬式テニスのボールは、バレーボール、バスケットボール、サッカーボールと違って、後から空気を入れる穴はないので、加圧した缶に入れて売られていて、開封した瞬間から空気がぬけていき、圧力が下がったら、いくら表面が綺麗でもペコペコになってお終いです。ウイークエンド・プレヤーは、週末しかボール使わないので、週末が雨だったりすると前週に開けたボールを2週間使わないことになります。結果、あまり使わないままボールの圧力だけが落ちていきます。我が家にはそんなボールがたくさん。
それで、開封後もボールに圧力をかけておいて、ボールを長持ちさせようとする以下のようなグッズが売られています。

しかしこれ、この価格なら、その分のボールをたくさん買った方が良さそう。正直、ボール入れるだけのもので、この構造とこの構成品、内訳は知りませんが高過ぎて買えません。
それで、自作できないものかと調べてみると、既に塩化ビニールパイプの掃除口なるパーツを使って作っている記事を多くの人が書いてくれていましたので、自分も作ってみることにしました。

材料をそろえる

◆ホームセンターのコーナン・プロで買ったもの
以下、実店舗で買いましたが、コーナンの通販はもちろん、楽天やAmazonでも買えます。

・塩ビパイプ掃除口:\294円/個
https://pro.kohnan-eshop.com/shop/g/g4547204124331/

・塩ビパイプ継手:\82円/個
https://pro.kohnan-eshop.com/shop/g/g4547204109451/

・塩ビパイプ用接着剤:\250円
https://pro.kohnan-eshop.com/shop/g/g4547204227834/

◆オートバックスで買ったもの
オートバックスでお店の人に聞いたら、店頭には並んでなくて、作業ピットに置いてあるものを販売してもらえましたが、後で調べたらAmazonだと4個セットで安かったりします。ヨドバシは1個でも送料無料です。
・チューブレスタイヤ用のバルブ:\390円
https://www.yodobashi.com/product/100000001004220940/

◆うちにあったもの
・テニスボールの入っていた空き缶:0円(ではないけど…)

・多用途の接着剤:たぶん600円くらいで買ったもの。

作ってみる

掃除口にバルブを取り付ける
蓋の部分に穴をあけて、空気入れのバルブを取り付けます。穴の系は14mmあるので、ステップドリルというのを使います。塩ビで柔らかいので、ノーブランドの安い刃先でも十分です。バリをヤスリで処理した後、バルブを内側から押し込みます。ちょっと硬いと思うので、空気の入れ口側をペンチで挟んで引っ張ると、きっちりはまります。

継手とボール缶を接着
継手はテーパー状になっていて、奥になるほど経が小さくなっています。そのまま缶に継手を差し込むと途中で止まります。塩ビ用の接着剤は、塩ビ自体を溶かして接着させるものなので、継手の内側に接着剤を塗布すると、表面が溶けてきます。そこでボール缶を思い切り押し込めば、奥まで刺さります。この時、空のPETのボール缶だと強く押した時にPETが凹んでしまうことがあるので注意です。なので、まだ未開封のボールを使って、缶が硬い状態で作業すると、この作業はより簡単です。

継手と掃除口を接着
ここは塩ビ同士の接着なので、特に難しいところは無いと思います。継手の内側と、掃除口の両方に塩ビ用の接着剤を塗布すると、お互い表面が溶けるので、継手に掃除口を押し込むと、ぬるっと刺さります。

エア漏れ確認
念の為、接着が完全に固まるまで一晩寝かせて、空気を軽く入れたあと、お風呂に入れてエア漏れないかチェックします。もし泡がプクプク出てきたら、エア漏れ部分を特定して、缶の内側の継ぎ目を汎用ボンドで補強します。圧力は内から外にかかるので、外から塞ごうとすると、空気の圧力で剥がれるので、内側から補強すると、逆に圧力で押さえつけられることになるので、時間が経ってもエア漏れが起きる可能性が少ないと思います。

注意点

その1(継手)
ネットの記事で見かけた物の多くは、継手を使わずにボール缶の縁と掃除口を接着剤で直接接合していました。私も最初、それを真似て作ってみたのですが、金属と塩ビの端面を接着剤だけで接合するのは、けっこう難しくて、エア漏れがおきやすく、なんとか補強しても強度の点で不安。何回か使うと壊れそうな気がしたので、継手でつなぐことにしました。継手は1個\82円なので、高い強力な接着剤をたっぷり使って接合するのか、継手を使うのかでコスト的にはあまり変わらない気がします。

その2(接着時間)
接着したら、焦らず気長に一晩寝かせましょう。意外に空気の力は強いです。最初に作った時に慌てて、接着剤の乾燥が不十分な状態で空気を入れてみたら、ペットボトルロケットみたいに、ボール缶が発射してしまいました(笑)。調べてみたところボールの内圧は12PSIくらいで、新缶の圧力は15PSIくらいになっているとのこと。接着剤は十分乾燥させた上で、粘着テープでも補強しました。

まとめ

開封したボールを使用後に、この容器に入れて保管すれば、ボールは長持ち。フェルトが擦り切れるまで使うことができます。一方、最初に紹介した市販製品では、いったん圧が下がったボールを再生できるみたいに書いてるのがあります。確かに圧力を新品のボール缶よりやや高めにして、ずっとボールを入れておけば、少しずつ圧力が戻るようです。ただし、ペコペコのボールを1週間20PSIくらいで放置しましたが、わずかに圧が上がっただけ。かと言って、あまり圧力をかけ過ぎても、ボールが容器の中で潰れてしまうので、圧力は戻りません。1ヶ月で抜けた空気を戻すには、同じく1ヶ月くらいギリギリボールが潰れないように圧力をかけておく必要がありそう。それならコスト的なメリットは感じられず、ボール買い直した方が早いです。
あくまで、Newボールの圧力を、なるべく長い時間持たせるためのもの。と考えた方が良さそうです。1個あたり材料費としては1000円以下、ボールをエコに使いたい、DIYの得意なテニスプレーヤーの方は、試してみる価値ありかなと思います。

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