ダイソーのコーヒーミル
売り切れ続出というダイソーのコーヒーミル(\500円)と、ついでにフレンチプレスも購入しました。既に多くの人がレビューを書いていて、みなさん、かなり高い評価です。コストパフォーマンスは最高レベル。
既に評価され尽くしているので、特徴だけを列挙すると以下のとおりです。
ネジを緩めてスライドさせるとコンパクトに収納可能。
豆の粒度は5段階で調整可能。
ガラス容器はしっかりしていて、口が広くコーヒーを取り出すのも、洗うのも簡単。
臼式(グラインド式)でコーヒーが均一に挽きやすい。
一度に入るのは、3杯分くらいの量。
欠点
高評価は溢れているので、このミルの改善点を探ることとします。実際に使ってみて気づいた欠点としては、
- 1回転で挽ける豆の量が少ない
- 一度に入れられる豆の量が少ない
- ハンドルが短く取っ手が小さいので回しづらい。
1点目は、臼そのもの大きさになるので改善は不可能。2点目も容器自体を深くして、シャフトを長くすることは可能かもしれませんが、かなりの大改造になるのと、そもそも1点目の、あまり一度に多く挽くことができないという欠点があるので、豆を多く入れても挽くのに時間がかかり過ぎる。それならこのミルでなく、少々高くても他のミルを買った方が良いということになります。
現状の能力で、まず改善すべきは3つ目の「回しづらい」という点に絞ります。
このミルのハンドルを回そうと思ったら、取っ手がすごく小さいので、しっかり持つには、親指の腹と人差し指の第二関節のあたりで取っ手をつまんで回す形になります。ところが、そうやって回していくと、親指の付け根あたりが中心の止めネジのあたりにぶつかってしまいます。
これを避けるためには、小さい取っ手を親指と人差し指の先でつまんで、上から持ちつつ回転させることになりますが、一回転で挽ける量が少ない分、たくさん回す必要があるので、これがけっこう辛い。
比較対象は、HARIOのMSCS-2B、値段的には5倍くらい。
大きな取っ手で、包むように掴めるので力が入りやすい。
改善方法
その1(取っ手を大きくしてみる)
コンパクトで収納しやすいところが利点なのかもしれませんが、そのために使いやすさが犠牲になっているので、まずは取っ手を大きくしてみました。
材料はやっぱりダイソーの中で探してみます。鍋の取っ手とか見てみたり、他に似たような取っ手のついた道具は無いのかと探しましたが、最終的に決めたのはこれです。
木製のアイスピック。この木製のグリップ部分を使うことにしました。後ろ半分を切って角を削って丸くしてみました。いい感じです。
(残った部分は一応まだ、アイスピックとして使えそう)
元の金属の小さい取っ手を外して、タッピングネジで固定します。
ちなみに、元の取っ手はネジロック材を塗布して締めてあるようで、そのままではネジが硬くて外れませんでした。ハンドルごとお湯に5分ほど浸しておいたら、柔らかくなって簡単に外れました。
見た目が悪くなりましたが、これでかなり改善されましたが、やっぱり中心の止めネジが手にあたって邪魔です。
その2(ハンドルを長くしてみる)
再びダイソーで材料を探します。そして発見したのはこれ。
ステンレス製のフライ返し。この持ち手部分の幅、長さ、そして穴の大きさがいい感じに見えたからです。
持ち手部分をカットして、もともと空いてた穴をヤスリで削って角穴に加工。反対側にドリルで穴をあけて、最初に作った取っ手を流用しました。
穴の部分は、元のハンドルの部分と同じくらいの幅だったので、ちょっとだけヤスリで加工するだけで、ばっちりはまりました。
ダイソーのコーヒーミル【改】の完成形。
コンパクトに収納するには、いちいちハンドルを外す必要がありますが、使い勝手は格段にアップしました。
まとめ
ダイソーのコーヒーミルを改造してみた結果、収納性は悪くなりましが、かなり使いやすくなりました。本格的なコーヒーを手軽に淹れられるという点において、500円という価格は非常に魅力的です。
ただし、一度に挽ける量が少ないという点はどうしようも無い。
たまにじっくり時間をかけて、1~2杯のコーヒーの香りを楽しみながら淹れるという人はいいのかもしれませんが、コーヒーは毎日飲みたい。3~4杯を一度に淹れたい。朝の忙しい時間帯にも手早く準備したい。という方々には不向きかなと思います。
500円でどれだけの期間使えるものなのか、耐久性という点においても未知なので、頻繁にミルを使う人や長く使いたい人は、分解掃除のしやすさとかも考えて買った方が、結果的には満足度高いような気がしました。
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